ニチイ

平成27年度 介護研究大会

介護研究大会とは

ニチイでは、2002年より全国の介護事例の中から優秀事例の発表・表彰を行う「介護事例研究発表会」を開催してきました。

しかし、介護業界を取り巻く環境は変化しており、介護事業者に求められるサービスも多様化・高度化してきていることから、社会動向に即した高品質な介護サービスの提供を目的に、2015年度より介護現場における様々な諸課題を研究する「介護研究」を実施することにしました。

介護研究は、当社および当社子会社㈱ニチイケアパレスが運営するニチイホームを含めた 全介護拠点を対象に、スタッフが研究テーマを設定しエントリー。その中から本社介護事業本部が6研究を選出し、研究内容・成果を2015年11月26日に開催された「介護研究大会」にて発表しました。

発表された内容は、当社全介護拠点に共有し、日々の業務に活かすことで介護の質の向上、職員のモチベーションの向上につなげていきます。

平成27年度 介護研究の紹介

研究1:地域における通所介護の役割について検証した研究 ~家族支援に向けた提言~

発表者
大嶌 里美

ニチイケアセンター湘南銀河(通所介護)

平成27年の介護報酬改定では、通所介護は心身機能向上から生活機能の維持・向上訓練まで総合的に行うことにより、自立した在宅生活を継続するサービスとして期待されています。

閉じこもりの状態にあり、脳梗塞の後遺症で身体機能が低下していた男性と介護負担で疲弊していたとそのご家族の事例を通して、地域における通所介護の役割について研究しました。

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研究2:ニチイケアセンター府中南町における中間層スタッフの教育システムの構築

発表者
草葉 英朗

ニチイケアセンター府中南町(有料老人ホーム)

ニチイケアセンター府中南町では、中間層職員が新人職員のOJT指導を行っていましたが、指導方法が統一されておらず、育成・指導に格差が出ていること、また他の介護拠点では中間層職員が介護福祉士資格取得後、ステップアップのために転職してしまう等の課題がありました。

このような課題に対して中間層職員の教育に着目し、ニチイケアセンター府中南町における教育システムの構築について研究を行いました。

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研究3:自立した生活を取り戻せ!!

発表者
山田 佳保里

ニチイホーム大宮公園(有料老人ホーム)

怪我により自分の想いと身体の機能が伴わず、したい事が出来ない生活となり、日常生活動作と共に生活の質も下がっているお客様がいらっしゃいました。「自分で出来る様になりたい。気ままにポーっとした生活を送りたい!」というお客様の希望に対し、理学療法士のアドバイスを受けながらスタッフ全員が早期回復を目指して取り組んだ研究です。

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研究4:認知症高齢者の隠れた可能性を引き出す試み~ニチイのドッグセラピー~

発表者
古田 早苗

ニチイケアセンターこうだ(グループホーム)

親や社会人として役割を持ち、人の役に立つという自信を持って生活をされていた方々が、認知症になり「与える存在」から「与えられる存在」となったことで、意欲が低下しているのではないかという仮説を立て、認知症のお客様にドッグセラピーにおいて「役割」を持ってもらうことで自信を回復し、達成感や満足感を得て隠れた可能性引き出す試みを研究しました。

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研究5:地域における訪問看護の役割を明確にし、日々の業務の中で実践する手法の構築

発表者
前原 裕子

ニチイケアセンター南浜松(訪問看護)

高齢者が住み慣れた地域で継続して暮らすために、介護と医療の連携が重要となりますが、地域の中で訪問看護サービスが知られていない現状や、本来訪問看護サービスが必要な高齢者にサービス提供ができていない現状があります。

訪問看護が理解されることはもちろん、地域の中で求められる訪問看護の役割は何か、地域の中で果たすべき訪問看護の役割、地域における訪問看護の役割を明確にし、日々の業務の中で実践する手法を構築する研究を行いました。

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研究6:地域性にとらわれない有効な営業手法の確立

発表者
奥村 摂世

ニチイケアセンター榛原(訪問介護)

山間地域に位置し、サービス提供エリアが広く、医療機関などが少ない等さまざまな営業面でのデメリットを抱えながら、積極的に独自の営業手法で新規の利用者を獲得し、売り上げを伸ばした訪問介護事業所についてその拠点を管轄する支店にも着目し『地域性にとらわれない有効な営業手法の確立』に関する研究を行いました。

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