
- 発表者
- 中田 典子(サービス提供責任者)
- 松元 規代子(非常勤ヘルパー)
ニチイケアセンター招提(訪問介護)
お客様プロフィール
N様 / 80代 / 女性 | |
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要介護度 | 要介護3 |
課題 |
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取り組み
仮説
- 訪問介護スタッフは「体に異常があるのではないか」と気づき、専門医療を受診することで原因を明らかにし、適切な対応を受ければ心身共に改善するのではないかと考えました。
- 退院後、介護と医療の連携を適切に行えば、在宅生活の継続に繋がるのではないかと考えました。
取り組み内容
- 訪問介護スタッフがご家族に皮膚科の受診を提案しましたが、改善しなかったため、更にセカンドオピニオンを提案し、N様は内科を受診されました。
- 食事は1日1440Kcal、ご飯は1回125gに決め、インシュリン投与はご家族が投与し、家族対応ができない日は訪問看護を利用しました。
- 共通ノートを活用し、多職種間の連携に活用しました。
結果
退院後医療と介護が連携したことで、食生活を改善し、血糖値が100前後で安定しました。
考察
訪問介護スタッフがN様の体調の変化から「何かの病気ではないか」と気づき、病気の発見と治療に繋がりました。今回の事例から、訪問介護スタッフは、お客様の一番近くで生活に寄り添っている者としての自覚と自負を持ち、お客様の"生活者"としての報を伝えていく責務があることも再認識しました。
結論
訪問介護職スタッフの「気づき」が、お客様の日常生活の体調の変化を見極めることに繋がり、在宅生活の維持・継続にとって極めて重要であると実感しました。お客様が、"生活者である"という視点を忘れずに、共通の目的に向かって支援していくためには、お客様の生活を中心とした思いを共通の言語にしていくことが大切です。