
- 発表者
- 山西 裕紀(介護支援専門員)
ニチイケアセンター磯子(居宅介護支援)
お客様プロフィール
A様 / 80代 / 男性 | |
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要介護度 | 要介護3 |
課題 |
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取り組み
仮説
訪問リハビリをケアプランに位置付け、医療と介護が連携することで、A様の援助目標である「いつまでも自分の足で歩きたい」が達成できるのではないかと考えました。
取り組み内容
- 訪問リハビリを導入し、理学療法士によるA様の生活動作や筋力を評価しました。
- ピックアップ歩行器の利用し始めました。
- ピックアップ歩行器を使用する活動範囲を広げていきました。
結果
- リハビリを続けることで、筋肉の柔軟性の回復に繋がり、歩行能力の改善が見込まれました。
- 介助者なしで、A様お一人で歩行できるようになりました。
- A様の自発的な言動や奥様との会話が増え、関連事業所間の連携体制が整いました。
考察
介護職出身である私は、医療の知識不足から、医療系サービスをケアプランに位置付けることについて苦手意識がありました。しかし、訪問リハビリ導入後、理学療法士が専門的な立場から評価し、A様の希望を叶えられる可能性を明らかにしたことで、各々の事業所が明確な役割を認識し、取り組み、A様お一人で歩行できる機会が増えたのだと考えます。また、A様ご夫婦の表情が豊かになったことなどから、可能性を広げることができたのだと感じました。
結論
今回の事例から、お客様の状況は様々ですが、自立支援に向けて、お客様やご家族が希望する生活ができる環境を整えていくために、介護支援専門員として必要なことは、医療の知識ではなく、それぞれのサービスの特性と役割を理解し、広い視野を持つことであると実感しました。